とうさんの手帳
ここに一冊の手帳がある…
これはボクのとうさんの手帳だ。
手帳にはこう書かれていた。
神の泉を求めし者
神々の声に耳を傾けよ
深き闇のその奥で
輝く泉に辿りつかん
神の泉に立ちし者
泉のしずくを持ちださば
しずくにおぼれて
神に召される
泉のしずくを持ちし者
7つの部屋をくぐりぬけ
命としずくが合わされば
神のちからを手に入れん
この文章は古代アンサット文明につたわる「ゴクイ・シチョ」の中の一文らしい。
古代アンサット語で「ゴクイ」は神々のこと、「シチョ」は物語のこと、つまりこれは 古代アンサット文明の「神話」が書かれたものである。
王立考古学会に所属している考古学者のとうさんは トレジャーハンターは、歴史的遺産を冒涜するただの墓荒らしだとよく怒っていた。
だが、ボクは幼い頃から、そのハンターにあこがれていた。 ボクは胸を焦がす様な冒険にあこがれていたのだ。 |